筋膜とは、筋肉だけでなく、骨や内臓、神経、血管などをボディスーツのように全身をぴったりと包み込んでいる膜のことです。身体の姿勢を保つ・身体の滑らかな動きを助ける働きがあります。
しかしながら、長時間の同一姿勢、運動不足、緊張やストレス、睡眠・栄養不足など生活習慣の乱れなどにより、筋膜がねじれて筋膜同士が癒着を起こすと、隣り合う筋肉の動き、関節の動き、内臓の動き、血流、呼吸等が阻害されます。また筋膜は痛みなどを感じる神経が多く分布しているため、痛みやコリは筋膜からの情報であることわかっています。
そのため的確に筋膜の癒着を解除し滑走性を取り戻せば、人体の活動全般を上げる効果が期待できるのです。
筋膜は全身に張り巡らされているため、肩こりだから肩周辺だけを揉むということはせずに、筋膜の繋がりのある横隔膜や手の水かき(指と指の間)などの場所を調整します。
そうすると呼吸が深くなり、肩こりが緩和するといった具合に患部を原因とはしない手技となります。


